山梨県で太宰治ゆかりの地めぐりをしよう!〜河口湖編〜
どうも、あなっちゃんです!
今回は山梨県富士河口湖町にある「太宰治ゆかりの地」を紹介していきたいと思います。
代表作『人間失格』や『走れメロス』で有名な昭和の小説家・太宰治。
彼は29歳の頃、河口湖町に約3ヶ月滞在していました。
太宰治が執筆した作品の中には、河口湖町が登場するものもあります。
そんな彼と彼の文学にゆかりの深い場所が、現在もそのまま残っていたり、その付近に文学碑が建てられていたりするのです。
太宰治ファンの1人である私も、2年前に河口湖町へ行ってきました。
当時の経験も踏まえて「太宰治ファンなら押さえておくべき見ドコロ」をまとめてみようと思います!
それでは早速、行ってみましょー!
河口湖で太宰治ゆかりの地を巡ろう!
河口湖町にある太宰治文学碑
河口湖町には太宰治の文学碑が建てられている場所が2箇所あります。
1つ目は、御坂峠にある天下茶屋の付近。
2つ目は、天上山の中腹です。
天下茶屋付近にある文学碑の碑面には、
小説『富嶽百景』に登場する台詞
「富士には月見草がよく似合う」
と彫り込まれています。
一方で、天上山の中腹にある文学碑の碑面には
小説『お伽草子』に登場する台詞
「惚れたが悪いか」
と彫り込まれています。
2つとも眺望の良い場所に建てられているので、
河口湖へ行く際には是非足を運んでみてください!
御坂峠の天下茶屋
小説『富嶽百景』を読まれた方は既に知っていると思いますが、太宰治は御坂峠にある天下茶屋に滞在していました。
(まだ読まれていない方は是非読んでみてください!)
場所は昔と変わりませんが、建物自体は立て替えられています。
というわけで、残念ながら昔と全く同じというわけではありませんが、2階には太宰治が滞在していた当時の部屋が復元されていたりなど、やんわりと当時の様子を知ることはできます。
(現在2階は太宰治記念室になっています)
実際に太宰治が使った机や火鉢なんかも置かれています。
他にも数多くの貴重資料が展示されています。
そして天下茶屋のすぐ近くには文学碑が建てられています。
ここも要チェックですね!
文学碑についての記事を過去に書いているので、良かったらチェックしてみてください!⬇️
ananachantravel.hatenablog.com
天下茶屋は駅から結構離れた場所にありますが、太宰治ファンなら絶対に行ってみて欲しい場所です。
是非!太宰治と同じように、御坂峠から富士山を眺めてみてください!
天下茶屋へ行ったときの様子を記事にまとめているので、
良かったらチェックしてみてくださいね!⬇️
ananachantravel.hatenablog.com
ananachantravel.hatenablog.com
天上山
小説『お伽草子』内の「カチカチ山」の話で登場する天上山。
カチカチ山の物語の舞台となった山です。
カチカチ山がどんな話なのか簡単にまとめると……
ウサギがタヌキに執拗な嫌がらせをして海に沈める話、ですね。
2匹で山を歩いていると背後から「カチカチ」と音がしてタヌキの背中が炎上。
火傷を負ったタヌキの背中に唐辛子入りの味噌を塗り込むウサギ。
タヌキを騙して泥舟に乗せたあと海に沈めてTHE・ENDです。
このような誰もが知る昔話を太宰流にアレンジした作品が『お伽草子』です。
太宰治はタヌキの背中が燃えた山を天上山、タヌキが沈んだ海を河口湖として話を書いています。
これによって現在、天上山は「カチカチ山の舞台となった山」として人気を集める観光地の1つになっているんです。
そんな天上山の中腹にあるナカバ平眺望公園に、太宰治文学碑が建てられています。
ここからの富士の眺めも抜群なので、時間に余裕があれば是非行って欲しいですね。
ナカバ平公園への行き方は数通りあります。
私はロープウェイで山頂付近まで登ってから、ハイキングコースを歩いて下山する途中に寄りました。
登山したくない人はロープウェイを使うのがオススメです!
河口湖観光に持っていきたい小説
河口湖で太宰治ゆかりの地めぐりをするときに持っていきたいオススメ小説を紹介します。
・『富嶽百景』
・『お伽草子』
・『火の鳥』
富嶽百景
言わずもがな、河口湖町が舞台になった小説です。
河口湖町へ行くなら必読の1作ですよ〜!
『富嶽百景』を片手に、太宰治が滞在した3ヶ月に思いを馳せながら各地を回ってみるのも面白いですね。
あなたの目に映る富士山は、どんな表情をした富士山なのでしょうか。
感想をメモに書き留めておいて、後で太宰治が抱いた感想と比べてみてください。
お伽草子
先述した通り、『お伽草子』内の「カチカチ山」のお話で天上山や河口湖が登場します。
ロープウェイの待ち時間なんかに読むと面白そうですね。
(ロープウェイは人気なので結構混みます)
ハイキングの途中に背後から「カチカチ……」と聞こえてくるかも?
火の鳥
『火の鳥』は太宰治が天下茶屋に滞在していた期間に書かれた小説です。
未完の作品だそうですね。私はまだ読んでいません。
同じ場所で数十年前に書かれた小説を読むというのも、なかなかの「エモい気持ち」に浸ることができるのではないでしょうか?
最後に
今回の記事は太宰治読者に向けて書きましたが、勿論「天下茶屋」も「天上山」も、太宰治ファンではない人でも楽しめる場所ですよ。
御坂峠も天上山も行くのは少し大変ですが、高いところから見渡す富士山と河口湖の景色はとても素晴らしいので、是非訪れてみて欲しいです。
何かわからないことがありましたら、気軽にコメントしてみてくださいね!
それでは失敬!
YouTubeに旅動画を上げています!
河口湖での観光の様子を動画にまとめてYouTubeにアップしています!
ゆかりの地めぐりの雰囲気を掴んでみてください (*⁰▿⁰*)